そしてまた日常が始まる 100年に一度のパンデミックと言っても最後には日常に戻り

この間に視たドキュメンタリー番組では、
BSIスペシャル 
『そして街から人が消えた~封鎖都市・ベネチア』
と、
BS1スペシャル
『封鎖都市・武漢 〜76日間 市民の記録~』
が、印象に残っているかな。


100年に一度と言っても、
コロナウイルスは、目には見えないから、
軍艦が沈んだり、都市が爆撃されるような
スペクタクルな画面があるわけではなく、
モノクロームの世界的なスペクタクル。

静かに目に見えない恐怖が、
都市に住む人々を、
真綿のように締め付ける様子が、
淡々と描かれていた。

ベネチア篇は、
仮面カーニバルの幻想的な炎に彩られた
ショーで始まり、
武漢篇は、
武漢が76日間の封鎖を終わり
復活の狼煙を上げるように、
1100万都市の高層ビル群が、
華やかな照明で照らされていた。

祭りで始まり、祭りで終わる。
間にサンドイッチされる地獄。

どこでも昔から、
祭りとは、そういうものなのだろう。
日本でも、大きな台風の常襲地には、
大きな祭りがある。

魂鎮めであり、厄除けであり、
閉じこめられ鬱積した心の発散であり、
歴史の記憶であるのだろう。


ベネチアの仮面も、
「ペストの医者」に代表されるように、
いわば、
今の防護服であり医療用マスクであり、
眼には硝子、嘴には薬草が詰めてある。
ペストの遺物であるカーニバルの仮面。

運河に囲まれた街ベネチアは
隔離の都でもあった。

集団墓地に残る夥しい遺骨。
神に祈るしかなかった人々。

賑わった街の豊かさと、
特効薬もワクチンも無い時代の
術無さの象徴である
多すぎる教会の数。

ベネチアは、繰り返し20回以上も、
ペストに襲われたという。
不死鳥のように美しく力強く
復活して来たのだろう。

『武漢』篇で紹介される言葉も、
昨日も今日も人が次々死んで行くのも、
こんなことは特別なことじゃない、
ありふれたことだというような隣人の言葉が、
なぜか、バルザックかモーパッサンのようで、
現実感があった。

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