社会構造の脆弱さが露わになっている。二・三か月が持たない社会。


世界第三位の経済大国であるはずだが、
国民の多くが、
経済的にも富貴安楽とは程遠い社会。
それどころか、僅か一か月の休業が、
致命的となる社会。

その日暮らしの人が如何に多いか。
ということは、
この国が、その日暮らしであることに他ならない。

もちろん、言うまでもないが、
日本だけではない。
仮にも経済大国と呼ばれる日本は、
まだいい方だ。

北半球でも貧しい国もあるし、
南半球の国連の救済を必要としている国は、
比較にならないほど大変だ。

特に、今回のような疫病が蔓延する時、
多くの人が、医療を受けることすら出来ないで
疫病の犠牲になるだろう。
それは、戦争の犠牲者を超えることもあるだろう。



それは前提とした上で、
日本の問題に戻るが、

ほんの少し前まで、
毎日、バラエティを見て笑っていても、
その生活基盤は、
船底一枚下は地獄のような社会。

航空業、ホテル等観光業、飲食業、
ジム・カラオケ、ライブハウス、
デパート、介護施設、保育施設、整骨院・
舞台・音楽興行、スポーツ関連、
バス、タクシー、農・漁業等々。

およそ人体を介し、窓口とする
あらゆる業種が直撃を浴び、
日銭商売から非正規社員、非正規職員は、
自宅待機、雇用打ち切りも余儀なくされ、
斜陽の業界のみならず、業績の好調を
謳って来た業界に於いても、危うさは同じ。
正社員にも解雇の二文字がちらつく。

様々な現場は、大手はまだ体力もあるが、
大方は、薄氷の上に乗っかっているだけの、
一か月、二か月の無収入・無補償にも耐えられない
自転車操業状態。

内部留保を積み立てられるのは大企業のみで、
閉店、閉鎖のため、無収入状態となれば、
すぐにも資金繰りにも窮し、生活費が底を尽く。

それを防ぐ、蓄えをする余裕もなく、
数か月すら持ちこたえられない。

あらゆる業種、業界も、
またつながりなくしては、
成り立たない構造で、
オリンピック一つにも、
その建設から始まって、その終幕まで、
他業種が、連携し補完しあう関係。

親亀こければ皆こけるに陥る関係。
何とも頼りなく、
僅かな揺るぎが生じても、
大赤字を抱えて崩壊する関係。

それをあえて無視して、
ひた走る在りよう。
走り出したら止まらない
恐れを知らない暴走機関車。

それを言い出せば、何も出来ないと、
身の丈を越えて手を出す博打体質が、
計算を度外視して走り出させる。
国民もまたすぐに合意する。
日の丸日本のワンチーム。

そしてこの航路に影が射せば、
さしもの大船団も、
その図体の大きさゆえに行き惑い、
安全に停泊する港さえ見い出せず、
その大きさゆえに難破する。

この世界が、
コロナとの戦争状態になっている現在でも、
馬鹿の一つ覚えのように、
まだオリンピックにしがみついて
開催を主張する首相、
事の大小の範囲外にいて、
省みることがない。

大本営地下壕にいて、
死屍累々の戦場が見えない
指揮官のようだ。
戦場で酒宴に興じているようだ。

3か月の余裕があるとはいえ、
日本では終息するとしても、
世界五大陸の参加するオリンピックであるはずで、
世界が平和な時間になるまで、
心を専一に、新型コロナウイルスとの戦いに
協力し、世界中の弱体な医療体制の国の
隅々までも、犠牲者がいなくなるよう
医療資金も、人員やノウハウも、
また、生活物資や食料も含めて、
援助を提供しあうことこそ、
オリンピックの精神であるはず。

安倍首相は、
あえて二兎を追い、
その二つを二つとも成功させ、
人類が、ウイルスに打ち勝った
栄えある祝祭としてのオリンピック大会の
開催国の栄誉を自らに求め、

さらには、欧米よりも
犠牲者を少なくした医療先進国であり、
防疫システムが有効に機能した国の
指導者であったとの評価を得、
それを引退の花道にも、
政権への信頼にもしようとしているのだろうが、
仮に無事に開催できる条件が整ったとしても、
既に傷つき、疲弊している世界の
癒しとも励ましともなると思っているのは、
首相と同じ考え方の人たちだけであって、
私などは、ひたすらその押しつけがましさを
鬱陶しく思う。

















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