『クローズアップ現代』「相次ぐ老人ホーム閉鎖」



ひどいなぁ。

人間が、自立できなくなることの悲惨。

経済的にも。
身体的にも。

人間は、
それが何年になるかはともかく、
最後を、誰かの助けなしに、
生きることは、殆どの人ができない。
95歳や100歳までも生きる時代の残酷。

うず高く積まれたゴミの山を
自分ではどうしようもなくなって、
どこかからその身体ごと運びこまれたような、
老人も多いという。

脳梗塞後であったり、
認知症であったりする
要介護度の高い老人。
排泄物の処理すら、
人に頼るしかない状態。

人間が人間らしくあることの、
最低限の条件を、
日々損なってゆく時間の集積。

要介護3以上の
手のかかる人たちが、
特別養護老人ホームほどは、
開設の難易度が高くなく、
自治体に申請さえすれば認められる
住宅型有料老人ホームに住む。

謂わば、お金さえあれば、
新型の集合住宅経営感覚で、
事業化できる住宅型有料老人ホームに、
身を預けている要介護老人。

しかし、
公的介護施設の利用料さえも、
下回るような価格設定で、
そもそも、経営できるわけもないし、
入居者も、利用できるわけもないはず。
最初から無理がある。

それが、どういうわけか、
雨後の竹の子のように増える現状。

需要の多さが生み出すものにしろ、
食・住全移動は、
蓑虫のように簡単ではない。

本人たちは、終の棲家と考えているが、
倒産などによって、追い出されて行く。

住宅型有料老人ホームは、
初期投資が安く済み、
専門の知識がなくても、
異業種からも参入しやすいので、
公営の施設が不足している現在、
在宅型介護を進める国の方針の受け皿に
なっているという。

逆に言えば、
いつどうなっても、
いつ追い出されて、
行き場を失くしても、
誰にも文句が言えないことを受諾している様式。
敷居を低くして受け入れ、
必要な筈の諸々を求めない行政も、
それを許していることになる。


業者は、
入居者からの利用料と、
国からの介護報酬を収益源としながらも、
人件費や、甘い経営想定に、
当初の見込みを覆されて、
事業として成立せず、
倒産、廃業、撤退しているということだ。

高齢者の世話は、
甘いものではないということを、
始めてみて解る図式。

要介護5の利用者を、
要介護5、
=36万円の介護報酬の範囲内では、
簡単に限度額一杯になり、
とても面倒見切れないという。

介護報酬基準で月36万円をかけても、
なおさらに、介護職員の無料奉仕を加えなければ、
深夜や早朝のオムツ交換も出来なければ、
汚れた寝具や、ベッドの清掃も出来ない。


それが在宅では成り立つわけは、
ひたすら家族の無償奉仕を
計算の内に入れているからであって、
国は、暗黙の了解事項として、
無償供与を前提として、
在宅介護を国の方針としている。

家族が出来ない時間は、
民間の訪問サービスなどを、
100%の自己負担で契約することになる。



このような深刻で悲惨な事態を避けるには、
本人が、元気であり続けるしかなく、
病気や障害で寝つかず、人の支援も介護も無しに、
最後の時までを迎えるしかない。

しかし、それは、無理ということでしかない。
が、再びしかし、
高齢者介護の現実が、厳しすぎるのである。

もともと神様にしか出来ないことを、
人間にせよと言っているのだ。

赤ちゃんは、軽いし、期間も短いが、
老人の世話には、期限がなく、
動かすにも大変な労力が要る。

十段階くらいハードルの高いことであって、
その上、介護職員は、薄給であり、
シジフォスの神話のように同じことの繰り返し。

これで終わるということもなく。
続ければ、スキルがアップして
生きるに十分な報酬を得られるほど、
格段と資格が上るわけでもない。

容易に参入したからだけでなく、
介護職員の離職や、
事業者の撤退や閉鎖も無理のないこと。



この日、午後7時半頃から放送していた
「夫婦合わせて201歳」
で紹介されていた長寿の御夫妻は、
ほんとに元気で幸福感に溢れた御二人。

健康長寿を絵に描いたような夫、富重さんは、
104歳で家事を担当し、電動カートに乗って港へ行き、
釣りをし、足腰の弱い妻 やよい さんのために
95歳から覚えた料理を、毎日作る。

妻、やよいさんは、耳もよく聴こえ、
さりげなく感謝を伝え、
会話力があり、朗らかな性格。


あんな風に健康で長生きをして、
且つ幸福感を滲ませている人たちは、
珍しく、健康に恵まれることの幸福を
満喫しているようだった。

しかし、どれほど稀なことか。
NHKの番組で視るほどに。
対称的な生の在り方。



これらの番組を視て思うことは、
運の良さ悪さは置いておいて。
幸福感、快楽指数の大切さ。

脳のネットワークを保つためには、
これが一番大切であり、

身体は、様々な要素が加わるから、
一概には言えないが、
運動と睡眠が大事なことは
共通しているらしい。

「病気になると畳が腐る」と、
昔の人は言ったらしくて、
この番組の中で、
元気なシニアの方が
仰っていた。



最後まで自立しているために、
セレト二ンが作用する瞬間を多く持ち、
ストレスによる抑圧物質を跳ね飛ばすことが出来れば、
それはそのまま、脳の老化を抑えることにもなる。

幸福感が脳内に発生することで、
好循環を生むシステムにつながる。

その循環が、逆回転をしたときは、
不幸感が、さらに脳内に死滅物質を増加させる。

情報伝達物質の働きと、
その集約形が人間の脳を育成もし、
死滅もさせると思えば、
仇や疎かにしてはならないものが、
人生の一瞬一瞬だということになる。



































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